牛って何をして過ごしているのかな?

こんにちは!安藤 薫生です!
牛さん紹介シリーズの第2回目です。
前回は牛の基本プロフィールを紹介しましたが、今回は「牛の1日ってどんな感じ?」をテーマにご紹介します。

前回の記事はコチラ

牛の一日

牛の一日はざっくりとこんな感じです(例:ホルスタイン)
牛は1日の大半を「反芻」と「休むこと」に使うとても落ち着いた動物なんです。
では、要点ごとに詳しく見ていきましょう

『ごはん』は何を食べているの?

牛のご飯ってなんでしょう?なんとなく草を食べているイメージがあると思いますが、牧草や稲わらなどの「粗飼料」と、とうもろこしや大麦などの「濃厚飼料」を主に食べているんです。

粗飼料は牧草、ワラ(藁)、ススキ、乾草(牧草を乾かしたもの)、サイレージ(乳酸発酵させたエサ)が含まれます。

濃厚飼料にはとうもろこし、大麦、大豆、麦、ふすま、糠(ぬか)などを粉末状にしたり、圧ぺん加工したものです。
この粗飼料と濃厚飼料をバランスよく与えることで牛は健康に過ごすことができます。少しでもこの餌の状態や量が変化すると、不調をきたすことがあります。

🐮 ちょこっとクイズ!

問1:牛が一日に食べる草の量は…?(青草の摂取量)
A.5〜10kg B. 15〜20kg C. 40〜60kg


問2:牛が一日に飲む水の量は…?
A.10〜20L B.30〜50L C.60〜80L

問3:牛が一日に出すウンチとおしっこの量は?
A .5〜10kg /7〜10L B .10〜20kg /10〜15L C .20〜40kg /15〜20L

※答えは記事の最後で解説しております

『搾乳』ってどうやってするの?

搾乳(さくにゅう)とは乳牛から牛乳(生乳)を搾り出す行為のこと。現在はミルカー(搾乳器)を用いた搾乳が一般的ですが、牛舎によって、個体数によって搾乳方式は大きく変化するんです。
(※この続きは第4回で詳しく紹介しますので、もうしばらくお待ちください!)

『反芻』ってなに?

反芻(はんすう)とは、一度飲み込んだ草を口に戻して、もう一度よくかみなおすこと。一日の反芻時間は6〜10時間と言われ、1分間に40〜60回も噛んでいるそうです!
(※反芻も次回詳しくご紹介します!お楽しみに)

『牛って寝るの?』

牛もちゃんと寝ています。ただし睡眠時間は一日に平均3〜4時間ほどと言われています。睡眠にはレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)があります。これは人間と一緒ですね。ちなみに馬の平均睡眠時間は3時間、羊は4時間、人間や豚は8時間です。

なぜ牛の睡眠時間はこんなに短いんでしょう?それは牛は草食動物で、野生では肉食動物に狙われてしまう存在だからです。そのためゆっくりとまとまった時間眠ることはできません。加えて牛の主食である草は栄養が少ないためたくさん(量を多く)食べる必要があります。そのため食事の時間を増やし睡眠時間を減らしているとも言われています。

牛の寝姿はどうでしょうか?よく犬や猫などのペットがお腹を丸出しにして寝ていますが、牛は違います。背中を丸めて顔を埋めて寝ています。でも時々人間のように横向きで爆睡していることもあります。

目を閉じてうとうとしているのかな?

このように首を丸めて寝ます


餌槽に頭を出して爆睡中💤

頭を上げた状態で目を閉じうとうとしていることもあります

牛はのんびりしているようで睡眠時間は短いんですね。

🐄次回予告

次回は、牛が持つ特別な体の仕組みを紹介します。
実は牛には、4つの胃があるんです!その働きと、草を消化する不思議な仕組みを詳しく解説します。お楽しみに!

ちょこっとクイズの答え合わせ

問1:牛が1日に食べる草の量は 「40〜60kg」

問2:牛が一日に飲む水の量は「60〜80L」

問3:牛が一日に出すウンチとおしっこの量は「20〜40kg /15〜20L」

体が大きい牛さんは食べる量も出す量も人間に比べて多いですね!

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